上海に来て、
フリーの時間にどうしても探したかったのが究極の中国紅茶。
そこで日本語通訳をしてくださった方に尋ねると、
なんと彼の友人がお茶の専門家でした。
私が正山少種(ラプサンスーチョン)についてお話して、
「英国人が襟を正す、ミステリアスな歴史を持ったスモーキーな紅茶」
と説明すると、
「東京と横浜くらいの距離がありますが、
正山少種の専門店があります。」
と…。
なんと…。
偶然にも。
茶の木の原木、
カメリアシネンシスが発見されたお茶の国・中国で、
中国紅茶を探求したかった私の夢が叶うかもの朗報。
通訳の朱さんの案内でクルマに揺られ50分。
その専門店を訪ねました。
すると壁の高いところに「皇家紅茶」の文字。
そう。
なんと、こここそ。
1568年、つまり今から447年前に中国・福建省・武夷山で創業の、
正真正銘の正山少種ラプサンスーチョンの茶園を擁する元祖だったのです。
これまでは世界中のティーブランドに茶葉を卸す卸商でしたが、
今から10年ほど前に24代目となる今の当主が、
「茶園からお客様へ」のホンモノのラプサンスーチョンをブランドとして販売を始めたとのこと。
なぜなら、
海外輸出向けのラプサンスーチョンは、
「わざと強い燻蒸香をつけています。でも本当のラプサンスーチョンはこのような香りなのです。」
「飲んでみますか。」
と、店番のお嬢さんが中国茶の作法でお茶を点ててくれました。
「日本人が訪ねてきたのは、このブランドをスタートして以来、初めてです。」
茶器を持つ手が震えそうになりました。
このお味については、また次に。
もったいぶるみたいですが、
あまりの大ニュースに、
私はこれを羽田空港で書いております。
荷物が出てきてしまうのよ。
では、また、次回に。。。