マウイの姉が帰国したことの、
もう一つの恩恵がありました。
姉は、ハワイ在住の日本人女性として初めて会社を立ち上げての撮影コーディネーターをしながら今に至っています。
ハワイにはちょっと、なんとなく通訳…、
という日本人は山ほどいますし、
英語バリバリの方も多いのですが、
ハワイで育った人は、漢字の読み書きが出来る人は姉の若かった時代には少なかったので、
姉はバブル時代「撮影といえはハワイ」という仕事をちゃんとやってきてスゴかったなと私は尊敬しています。
家庭画報などから若者層のハワイ特集まで、また映画やコマーシャル、
レコーディングなどもやっています。
気をつけて見ていれば、スタッフクレジットのどこかにジュリーの名前を見つけることもあるかもしれません。
そんな姉が「千絵ちゃん、千絵ちゃん、千絵ちゃん最高なのよ。」
と私に力説する希代のアートディレクター、いえコミュニケーション・ディレクター、絵人、旅人とWikipediaにはあります…森本千絵さんWikipedia
が、
森本千絵さんです。
姉は、ミスチルのプロモーションビデオで森本千絵さんと仕事をしました。
このビデオには、おばあちゃん役で母も、
ジュリーの家族も家族役で映っています。
この出演者は、全部ほんとうの家族で、
姉はその出演者の手配までいたしました。
小さいからあまり見えないけど。
とにかく、このWikipediaの「作品」ていう欄をご覧になってくださいませ。
森本さんは最近では、ユーミンさんの最新作のグラフィックを手掛けています。

これね、ユーミンさんのアルバムを買ってよく眺めてみてください。
CGで描いたのではないの。
このような映画のセットみたいなのを実際に作って、そこをユーミンさんが覗きこんで撮影したり、
ユーミンさんがストライプのドレスを着てセットの中央に座り、撮影したのですって。

私は、姉の帰国するその日の昼間に、
姉のおかげで森本千絵さんのオフィスに行ってランチをご一緒することが出来ました。
千絵ちゃん、とここで私も呼んでしまいますが、
千絵ちゃんのオフィスに伺うと、
そこはファンタジー溢れる美しい異空間でした。

ポツリと座る、ジュリー。


「2」につづく。