1999年
アトリエミリミリが代々木上原にオープン
私は35歳でした。
あの頃はまだ仕事を持つ主婦は少ない時代でした。
私はただ自分の居場所=アトリエが欲しくて、
パン教室からスタート。
(料理しか取り柄がないからなぁ…)
(私ならこんな料理教室をやりたい…)
(焼き立てのパンて、美味しいのよね…)
そんな気持ちでおりました。
その噂を聞いたライターさんによって「ヴァンサンカン」に「アトリエミリミリで花嫁修業」という特集が組まれると…
一カ月に7つのクラスが、
お申し込み初日なのに4年後まで予約が入ってしまい、
なぜか絶望にも似たプレッシャーとともに
小さく小さくなっていく私がいました。
あれから色々なことがあって、
昨日、
私のアトリエにさようならをしました。
私が16年かけて集めた食器や家具や、
あらゆるモノは、
被災地 宮城県の東松島に夜になって到着しました。
志賀知子ちゃんはじめスタッフさん達が待ち構え、
一緒に下ろしてくださって。
その真ん中でブーツを履いているのが、
私の幼稚園からの同級生ともみ。
東京から7時間半かけて運んでくれました。
もちろんトンボ返りで東京へ。
トラックの運転してくださったのは、
ともみの近所の仲良しさん男性二人。
震災後からこのチームは、
このトラックで約10トンの物資を運んできました。
何かが終わって、何かが始まる。
しかも私のカーディガンが同じ(笑)
1999年からの株式会社ジャムオブワンダー
のアトリエミリミリと、
2008年にトロールビーズジャパン株式会社を立ち上げてからというもの…
ずっといつも誰かのリーダーで16年、
いつも心優しいスタッフに支えられてきました。
トロールビーズジャパンショールームとしては、
全国の百貨店さまとここで打ち合わせをさせていただきました。
ポップアップショップも含めると、
50店舗くらいの百貨店のご担当者さま、
100名以上にいらしていただきいつも美味しい紅茶を飲んでいただきました。
それから広告の打ち合わせ、撮影、などなど。
雑誌編集者さん、カメラマンさん、
たくさんの方にもお世話になりました。
デンマーク大使がいらしてくださったパーティや、
ガラスビーズのバーナーワークもいたしました。
トロールビーズのファンミーティングや、
アフタヌーンティーもたくさんたくさんいたしました。
全国17店舗くらいまでは、
毎月の店長会もギューギュー詰めに椅子を並べていたけれど、
23店舗の店長と本社スタッフはついに入れなくなり、
別の会館を借りるようになりました。
紅茶ファン、刺繍ファン、
アトリエファンの生徒さま達の腕にはトロールビーズのブレスレット。
スチュワード麻子さんの胸にもトロールビーズのネックレス。
ほんとに多くの笑顔に出会えた場所でした。
最後に数えたら3日間で18名のボランティアさんが、
この東松島行きの荷物のパッキングをしてくださって、
このアトリエの役目を終えました。
ぽつんと荷物…
私が16年かけて集めた食器やカトラリー、家具。
一度にだったら揃えられなかったモノたち。
そして、思い出。
あー、
センチメンタルになったらキリがない。
そうよ。
まさかの刺繍カフェプロジェクトで、
この16年の私の記憶が東松島に蘇ります。
もう少しでオープンしますから、
皆様おたのしみにお待ちくださいね✨
さて、
これからの私は、
パートナーP君の新しい仕事を手伝っていきますー。
人生初の、アシスタント(笑)
こいつは、しんちゃん。
このホームページのコピーライターです。
もちろんトロールビーズのプロモーションや大好きな料理や刺繍は細々と続けますが…。
今までお世話になった紅茶や和菓子や和装の先生がたの応援団長にもなります!
新しい私にもご期待くださいね。